Sola cubeとの出会いは、12年以上前に遡る。ある日ネットで偶然出会ったのがディスプレイ越しの「タンポポのSola cube」。 「ふわふわ in 透明」という飛び切り魅力的なプロダクト。ひっそり一人でデザインを生業にしはじめたばかりの僕にとってこのプロダクトを考え商品化して世に送り出した作り手に勝手にジェラシーすら感じたのでした。 それから時が流れ、元同僚である仲のよい友人が結婚することになった。さて何を贈ろうかと考えたときに真っ先に思い出したのがSola cubeだった。同業のその彼ならきっとこのプロダクトに驚き、喜んでくれるに違いない!と思ったのでした。 ただそこで悩ましい問題が。アクリルに封入された個体はもちろん自然物。ということは当然個 […]
2006年の誕生から数年かけて、Sola cubeを取り扱ってくださる店舗が少しずつ増えていきます。5年後の2011年には副業として続けることに限界を感じ、また10年間勤続したというキリの良いタイミングでもあり、勤めていた広告会社を退職。Sola cubeと真正面から向き合って生きていくために、独立して開業することにしました。 Sola cubeの直営店を作ろうと、事業を始める場所として選んだのは生まれ故郷であった京都でした。 私の先祖は京都で代々、宮大工を営んできたのですが、曽祖父に当たる吉村富三郎が昭和14年(1939年)に自身の弟子のために建築した町家が空き家で、そこを店舗にしようと計画し、動き始めたのです。 Sola cubeが「植物の美しいか […]
Sola cubeと私の関わりも、随分長いものになった。 ウサギノネドコで何か新しい試みを始めると聞けば、京都まで話を訊きに行き、webサイトを立ち上げるときには、そのシステムの構築に関わらせてもらった。 その都度、今までになかった要素を加えていながら、根底に流れるマインドはまったく変わらないままであり続けているように思う。 常に感じるのは、そのシンプルな世界観だ。 Sola cubeは4cmの透明キューブを基本モジュールにしていながら、その中にあらゆる自然の美しさを封じ込めることができる懐の広さがある。 キューブに触れて、見ればわかり、そこに言葉は必要ない。圧倒的なシンプルさだと思う。 折に触れておこなってきた、吉村氏との対話を振り返って、あらためて […]